【映像研には手を出すな(アニメ)】4話の感想「そのマチェットを強く握れ!」

前回では映像研がやっと始動し、予算審議会で発表するためのアニメ作りが始まった。

今回は、予算審議会までに完成するのか?予算は通るのか?という大事な回。

始まって数十秒でもう面白い。 神回とかいう声が聞こえてくるけど、わたしもそう思う。

映像研4話「そのマチェットを強く握れ!」あらすじ考察

机が並べられた部室、アニメを描く浅草氏と水崎氏の後ろ姿。もうすっかり、よく見るアニメの制作風景だ。

爆発の煙の描写に悩む水崎氏。

「あー!うまくいかな過ぎて脳が煮える!」とマチェットを振り回す水崎氏。

「実写を参考にするのももちろんいいすけど、先人のこいんなのもありますぜ。」

先人の作品を参考にすることを提案する浅草氏。

2人で煙の動画を見る。

そこに、「貴様ら今すぐPC室に来てください!」と金森氏が現れ、3人でPC室に向かう。金森氏キレてる。

「おお、色が付いてコンポされてる!」

※コンポとは、コンポジットの略。複数の素材をなじませ1つの作品として合成すること。

でも、完成している動画はたった数十秒。

予算審議委員会まで期限はあと1ヵ月。

質にこだわりたい水崎氏とスケジュール管理をする金森氏。

1ヵ月弱かけて4カットしか出来てない水崎氏を詰める金森氏。1カットに30カット分の分厚さにもなる作画を作るこだわりようだ。

「金森さん、リアルな芝居付けてもいいって言ったじゃん!」

「全体の配分を考えて!余裕があればの話です!このままでは予算審議委員会に100パー間に合いません!」

水崎氏のやりたいように作れば、残り1ヵ月24時間労働で動画を作らなければ間に合わない。

「今10秒くらい増やしたよ。風景だけのカットを入れたじゃよ。ちとカメラワーク付けてさ」と、浅草氏が魔法を使う。

「よし、もっとやれ!」と金森氏。

「イエス、マム!」と浅草氏。

浅草氏が持つカメラが画面に寄ってオープニングスタート。このオープニングの入り方、上がる!

プロデューサーの金森氏vsクリエイターの水崎氏

「間に合わないと意味がないんです!いいですか?プレゼンさえクリアすれば予算が手に入るんです。そしたら作りたいものを好きなだけ作ってください。予算審議委員会はいよいよハッタリでいきましょう。」

ということで、ストーリーはなし、スタイリッシュな予告編的な動画を作ることに。うん、間に合わないと意味がない。

水崎氏はあくまでも手描きにこだわる。

金森氏はペイントする時間を減らせる自動中割りソフトでの制作を提案。

「なぜ、手描きにこだわるんです。色付けや撮影はデジタルじゃないですか。」

「手描きかデジタルかなんて見る側はこだわりませんよ」

金森氏はロジカルで合理的だ。

結局、自動中割りソフトで制作、こだわりたいカットだけは手描きで制作することに。

金森氏は自動中割りソフトの操作方法も学習済み。有能だ。

そんなこんなで、作業に追われて、あっというまに発表当日の朝。学校に泊まり込み。

もう4時だ。朝ってなんか4時からだよね。

「それで、終わったんですか?」と金森氏。

「終わるとか完成するとかではなく、魂を込めた妥協とあきらめの結石が出る。」と浅草氏。

映像研の行く末を決める予算審議会

「生徒会には手を出すな」と言われるほどのツワモノの前で、いよいよ予算をもぎ取るための発表。

予算審議会のシーンは、警備部とか炭水化物革命研の2人とか出てきて、映像研の世界は見ていて楽しい。ラーメンライスは社会通念上許容されないとか、言葉の選び方もいちいち小気味が良い。

映像研の発表の順番。いきなり金森氏と生徒会がやりあう。生徒会長の道頓堀透と書記のさかき・ソワンデ、2人の小憎たらしい演技が上手い。

浅草氏が、生徒会に啖呵を切る。この啖呵の元ネタは「大工調べ」という落語の演目だ。作者は落語も好きなのかな。浅草氏の江戸弁のセリフ運びは落語っぽいものを感じる。

浅草氏の「細工は流々!仕上げをご覧じろ」というセリフは大工調べのさげ(オチ)。さかき・ソワンデが言ったように「やり方に注文を付けるな、完成品を見ろ」という意味。

浅草氏の勢いに押され、動画の発表許可がおりる。

上映終了後、映像研の3人は脇目も振らず、その場で次回作に向けての反省会。

「こいつらに予算を渡したらどうなるんだろうな」と生徒会。

「描きたいものを全部描くことを目指すのだ!」

「なんだか知らんが、面白くなってきやがった!」

ポンッ!承認印が押された。

映像研4話を観終わっての感想

実質、最初の最終回。体感10分で終わった。最初から最後までソワソワ感とワクワクした高揚感が続く。

「締め切りまでに完成させなきゃ意味がない。」の金森氏の言葉が響く。

青春冒険部活ストーリーなんだけど、お仕事アニメとしてもグッとくる。え、全部が詰まってるじゃないか。

理想からは随分と妥協した内容でも、とりあえず完成させる。ストーリー自体はすごく現実的な分、ちょっとファンタジーな特異な世界感が引き立つ。

妥協する様子を空想世界にのっけて、これだけ面白く見せる作品ある?

いかにそれっぽく見せるかなど、これアニメ制作以外の全てに通じる。特別なアニメ好きにだけじゃなく、これだけ幅広く人気なのは全ての人に通じる普遍的なテーマだからか。

締め切り当日に学校に泊まり込み。「終わるとか完成するとかではなく、魂を込めた妥協とあきらめの結石が出る。」くぅ~~!!えぐられる!

そんなヘヴィーな現実が描かれるけど、発表する予算審議委員会は、警備部とか炭水化物革命研とか出てきて、なんかコミカルで奇妙な世界。

この世界観の緩急に、またやられる。

浅草氏の涙目ながらの必死な啖呵も、クライマックスに向けてボルテージを上げる。ここで落語を出してくる作者の引き出しの多さ。

実際に動画を上映するシーンでは、今までは映像研の3人だけが共有していた空想世界が、スクリーンの前にいる観客の目にも形となって現れる。3人だけだった世界が広がっていく。

上映が終わると、3人は予算のことなんか忘れて、もう次に作る作品に向けて反省会をしている。

なんともすがすがしい終わり方。

見逃した方、2月2日16時15分より一挙4話がNHK総合で再放送されるので、ぜひ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました